世界遺産NEWS 17/04/29:2017年、新登録の日本遺産
4月28日、文化庁は新たに17件の日本遺産 "Japan Heritage" を認定したことを発表しました。
日本遺産はこれで計54件となります。
今回は新たな日本遺産の全リストと概要、申請物件の全リストをお伝えします。
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日本遺産は2015年から認定がはじまった文化庁の試みです。
文化財を法的に守って保護・保全を行う世界遺産条約や文化財保護法とは異なり、地域の魅力や特色を表す文化財を貫くストーリーを認定し、日本遺産を観光・教育資源として活用して地域の活性化を図ろうという活動です。
下に記載した新登録の日本遺産のタイトル、たとえば「忍びの里 伊賀・甲賀 -リアル忍者を求めて-」を見てもわかるように、「ストーリー」を重視していることはすぐに理解できると思います。
一般の人にとって、刀剣や神社といった個々の文化財を提示されてもなかなか理解しにくいものですが、「忍びの里」と言われればなんとなくイメージできますし、興味も湧いてくるものです。
こうして全体のストーリーを前面に出すことで観光資源として活用しやすくなるだけでなく、地域の人々にとっても文化財に対する理解や愛着が進み、ブランドやアイデンティティの確立に貢献するに違いありません。
こうした日本遺産の詳細は最後にリンクした「UNESCO遺産事業リスト集1.日本の遺産リスト」を参照してください。
認定は、希望する市町村が文化庁に申請し、日本遺産審査委員会が行うのですが、2015年は83件の申請のうち18件、2016年には67件のうち19件が認定されています。
2017年の登録に向けて43都道府県から79件の申請がありましたが、文化庁はこの28日、23都道府県59市町村の17件の認定を発表しました。
認定された日本遺産にはプロモーション費用などを目的とした補助金が支給されます。
それでは文化庁の報道資料より、17件のリストと各物件のストーリー概要、79件の申請物件のリストを抜粋・掲載しましょう。
<2017年新登録の日本遺産全リスト>
■江差の五月は江戸にもない -ニシンの繁栄が息づく町-(北海道:江差町)
江差の海岸線に沿った段丘の下側を通っている町並みの表通りに、切妻屋根の建物が建ち並び、暖簾・看板・壁にはその家ごとの屋号が掲げられている。緩やかに海側へ下っている地形にあわせて蔵が階段状に連なり、海と共に生きてきた地域であることがうかがえる。この町並みは、江戸時代から明治時代にかけてのニシン漁とその加工品の交易によって形成されたもので、その様は「江差の五月は江戸にもない」と謳われるほどであった。ニシンによる繁栄は、江戸時代から伝承されている文化とともに、今でもこの地域に色濃く連綿と息づいている。
■荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~(山形県:酒田市、北海道:函館市、松前町、青森県:鰺ヶ沢町、深浦町、秋田県:秋田市、新潟県:新潟市、長岡市、石川県:加賀市、福井県敦賀市・南越前町)
日本海沿岸には、山を風景の一部に取り込む港町が点々とみられます。そこには、港に通じる小路が随所に走り、通りには広大な商家や豪壮な船主屋敷が建っています。また、社寺には奉納された船の絵馬や模型が残り、京など遠方に起源がある祭礼が行われ、節回しの似た民謡が唄われています。これらの港町は、荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、各地に繁栄をもたらした北前船の寄港地・船主集落で、時を重ねて彩られた異空間として今も人々を惹きつけてやみません。
■サムライゆかりのシルク 日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡へ(山形県:鶴岡市)
山形県鶴岡市を中心とする庄内地域は、旧庄内藩士が刀を鍬に替えて開拓した、松ヶ岡開墾場の日本最大の蚕室群をきっかけに国内最北限の絹産地として発達し、今も養蚕から絹織物まで一貫工程が残る国内唯一の地です。鶴岡市では、松ヶ岡以外にも六十里越古道沿いの田麦俣集落に、四層構造で暮らし・養蚕などが一つの建物にまとまった多層民家が現存しています。さらに、国内ではここだけの精練工程が明治時代創業の工場で行われるなど、絹産業の歴史、文化が保存継承とともに、新たな絹の文化価値の創出にも取組んでいます。鶴岡を訪れると、先人たちの努力の結晶である我が国近代化の原風景を街並み全体を通じて体感することができます。
■和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田(埼玉県:行田市)
忍城の城下町行田の裏通りを歩くと、時折ミシンの音が響き、土蔵、石蔵、モルタル蔵など多彩な足袋の倉庫「足袋蔵」が姿を現す。行田足袋の始まりは約300年前。武士の妻たちの内職であった行田足袋は、やがて名産品として広く知れ渡り、最盛期には全国の約8割の足袋を生産するまでに発展した。それと共に明治時代後半から足袋蔵が次々と建てられていった。今も日本一の足袋産地として和装文化の足元を支え続ける行田には、多くの足袋蔵等歴史的建築物が残り、趣きある景観を形づくっている。
■忍びの里 伊賀・甲賀 -リアル忍者を求めて-(滋賀県:甲賀市、三重県:伊賀市)
忍者は今やテレビやアニメを通じて海外にまで広く知れ渡り、奇抜なアクションで人々を魅了している。忍者の名は広く知られていても、真の姿を知る人は少ない。伊賀・甲賀は忍者の発祥地として知られ、その代表格とされてきた。複雑な地形を利用して数多くの城館を築き、互いに連携し自らの地を治め、地域の平和を守り抜いた集団であり、伊賀・甲賀流忍術は、豊かな宗教文化や多彩な生活の中から育まれた。忍びの里に残る数々の足跡を訪ねれば、リアルな忍者の姿が浮かび上がる。伊賀・甲賀、そこには、戦乱の時代を駆け抜けた忍者の伝統が今も息づいている。
■300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊(京都府:宮津市、京丹後市、与謝野町、伊根町)
京都府北部の丹後を訪れると、どこからか聞こえてくるガチャガチャという機織りの音。丹後は古くから織物の里であり、江戸時代に発祥した絹織物「丹後ちりめん」は、しなやかで染色性に優れ、友禅染などの着物の代表的な生地として、我が国の和装文化を支えてきた。この地は今も着物の生地の約6割を生産する国内最大の絹織物産地であり、織物の営みが育んだ、住居と機場が一体となった機屋や商家、三角屋根の織物工場の町並みと、民謡宮津節で歌い継がれた天橋立などの象徴的な風景を巡れば、約300年に渡る織物の歴史と文化を体感できる。
■1400年に渡る悠久の歴史を伝える「最古の国道」 ~竹内街道・横大路(大道)~(大阪府:大阪市、堺市、松原市、羽曳野市、太子町、奈良県:葛城市、大和高田市、橿原市、桜井市、明日香村)
春分と秋分の日、太陽は三輪山から昇り、二上山を超えて大阪湾に沈む。このことから、推古天皇21年(613年)に東西の直線で敷設された幅20mを越える大道(竹内街道・横大路)は、太陽の道と言われる。古代には、大陸からの使節団が難波宮から飛鳥京を訪れ、先進技術や仏教文化を伝えた。中世には経済都市を結び、近世には伊勢参りの宿場町としての賑わいを見せ、場所ごとに様々な表情を浮かべる。1400年の歴史の移り変わりを周辺の歴史遺産を通して感じさせる日本最古の国道。それが竹内街道・横大路(大道)なのである。
■播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道 ~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~(兵庫県:朝来市、姫路市、福崎町、市川町、神河町、養父市)
兵庫県中央部の播但地域。そこに姫路・飾磨港から生野鉱山へと南北一直線に貫く道があります、“銀の馬車道”です。さらに明延鉱山、中瀬鉱山へと“鉱石の道”が続きます。わが国屈指の鉱山群をめざす全長73kmのこの道は、明治の面影を残す宿場町を経て鉱山まちへ、さらに歩を進めると各鉱山の静謐とした坑道にたどり着きます。近代化の始発点にして、この道の終着点となる鉱山群へと向かう旅は、鉱山まちが放ついぶし銀の景観と生活の今昔に触れることができ、鉱物資源大国日本の記憶へといざないます。
■絶景の宝庫 和歌の浦(和歌山県:和歌山市、海南市)
潮が引けば干潟が現れ刻一刻と輝きながら変化し、潮が満ちれば一面の海となり、陽光をうけて古い石橋が影を落とす。入り江を取り巻く山の桜が寺社を彩り、潮入りの庭園を新緑が包み、紅葉の峠越しにみる入り江は碧く、風景にとけこんだ町並みに色鮮やかな祭礼行列が練り歩く。ここ和歌の浦の情景は一時として同じではない。このまま持ち帰りたいと万葉歌人は和歌にうたい、和歌の神様がこの地に宿った。そして数多くの文化芸術を育んできた歴史の厚みを湛え、和歌の浦は今も人々を魅了している。
■「最初の一滴」醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅(和歌山県:湯浅町)
醤油の起源は、遥か中世の時代、中国に渡り修行を積んだ禅僧が伝えた特別な味噌に始まる。この味噌の桶に溜まった汁に紀州湯浅の人々が工夫を重ね、生まれたのが現在の醤油であるという。醤油の醸造業で栄えた町並みには、重厚な瓦葺の屋根と繊細な格子が印象的な町家や、白壁の土蔵が建ち並ぶ。通りや小路を歩けば、老舗醸造家から漂ってくる醤油の芳香が鼻をくすぐり、醤油造りの歴史と伝統が、形、香り、味わいとなって人々の暮らしの中に生き続けている。
■日が沈む聖地出雲 ~神が創り出した地の夕日を巡る~(島根県:出雲市)
島根半島西端の海岸線は、出雲神話の舞台となった「稲佐の浜」と「日御碕」の名で親しまれ、そこから見る夕日は絶景です。しかしこの海岸線に、夕日にちなんだお社である「天日隅宮」(出雲大社)と「日〓宮」(日御碕神社)が祀られていることはあまり知られていません。古来、大和の北西にある出雲は、日が沈む聖地として認識されていました。とりわけ、出雲の人々は夕日を神聖視して、畏敬の念を抱いていたと考えられます。海に沈むこの地の美しい夕日は、日が沈む聖地出雲の祈りの歴史を語り継いでいます。
■一輪の綿花から始まる倉敷物語 ~和と洋が織りなす繊維のまち~(岡山県:倉敷市)
400 年前まで倉敷周辺は一面の海だった。近世からの干拓は人々の暮らしの場を広げ、そこで栽培された綿やイ草は足袋や花莚などの織物生産を支えた。明治以降、西欧の技術を取り入れて開花した繊維産業は「和」の伝統と「洋」の技術を融合させながら発展を続け、現在、倉敷は年間出荷額日本一の「繊維のまち」となっている。倉敷では広大な干拓地の富を背景に生まれた江戸期の白壁商家群の中に、近代以降、紡績により町を牽引した人々が建てた洋風建築が発展のシンボルとして風景にアクセントを加え、訪れる人々を魅了している。
■きっと恋する六古窯 -日本生まれ日本育ちのやきもの産地-(岡山県:備前市、福井県:越前町、愛知県:瀬戸市、常滑市、滋賀県:甲賀市、兵庫県:篠山市)
瀬戸、越前、常滑、信楽、丹波、備前のやきものは「日本六古窯」と呼ばれ、縄文から続いた世界に誇る日本古来の技術を継承している、日本生まれ日本育ちの、生粋のやきもの産地である。中世から今も連綿とやきものづくりが続くまちは、丘陵地に残る大小様々の窯跡や工房へ続く細い坂道が迷路のように入り組んでいる。恋しい人を探すように煙突の煙を目印に陶片や窯道具を利用した塀沿いに進めば、「わび・さび」の世界へと自然と誘い込まれ、時空を超えてセピア調の日本の原風景に出合うことができる。
■森林鉄道から日本一のゆずロードへ -ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化-(高知県:安田町、奈半利町、田野町、北川村、馬路村)
南国土佐の東に位置する中芸地域。かつて西日本最大の森林鉄道が駆け巡った中芸は、林業に代わる産業としてゆず栽培に力を注ぎ、今や日本一の生産量を誇っている。木材を運んだ森林鉄道の軌道は、ゆず畑の風景広がる「ゆずロード」に生まれ変わったのである。川沿いや山間に広がるゆず畑を、小さくかわいい白い花、深く鮮やかな緑の葉、熟すとともに濃くなる黄色の果実が季節ごとに彩る景観。ゆず寿司などの風味豊かな郷土料理。中芸のゆずロードをめぐれば、ゆずの彩りに満ちた景観と、ゆずの香り豊かな食文化を堪能することができる。
■関門“ノスタルジック”海峡 ~時の停車場、近代化の記憶~(福岡県:北九州市、山口県下関市)
古来より陸上・海上交通の要衝であった関門地域は、幕末の下関戦争を契機とした下関・門司両港の開港以降、海峡の出入口には双子の洋式灯台が設置され、沿岸部には重厚な近代建築が続々と建設された。狭隘な海峡を外国船が行き交う景観の中、日本が近代国家建設へ向け躍動した時代のレトロな建造物群が、時が停止したかのように現在も残されている。渡船や海底トンネルを使って両岸を巡れば、まるで映画のワンシーンに紛れ込んだようなFノスタルジックな街並みに出会うことができる。
■米作り、二千年にわたる大地の記憶 ~菊池川流域「今昔『水稲』物語」~(熊本県:山鹿市、玉名市、菊池市、和水町)
菊池川流域には、二千年にわたる米作りによる大地の記憶が残っている。平地には古代から受け継がれた条里、山間には高地での米作りを可能にした井手(用水路)と棚田、そして海辺には広大な耕作地を生み出した干拓。米作りを支えた先人たちによる土地利用の広がりが、今も姿を留め、その全てをコンパクトに見ることができる。更に賑やかな祭りや豊かな食という無形の文化も息づくなど、菊池川流域は古代から現代までの日本の米作り文化の縮図であり、その文化的景観や米作りがもたらした芸能・食文化に出会える稀有な場所なのである。
■やばけい遊覧 ~大地に描いた山水絵巻の道をゆく(大分県:中津市、玖珠町)
耶馬渓とは、川が溶岩台地を浸食した奇岩の渓谷で、石柱の断崖、岩窟、滝、巨石が大パノラマをつくっています。その深く神秘な地形は伝説と祈りの場所となり、山水画のような風景は文人画人憧れの地でもありました。1000年以上の昔から、人々は岩から仏、石橋、洞門、庭園と、優れた作品を生み出し、広大な大地に配しては回遊路でつないでいき、大正時代ついに一本の絵巻物のようにまとめあげました。次々と場面が展開する「耶馬渓」という山水絵巻に入り込み、空から、谷底から、遊覧の旅をお楽しみください。
<2017年の登録を目指して申請を行った79件のリスト>
- 江差の五月は江戸にもない -ニシンの繁栄が息づく町-(北海道:江差町)
- サムライが生んだ日本一のりんごのまち弘前(青森県:弘前市)
- 蝦夷と征夷大将軍 坂上田村麻呂の世界 ~古代城柵の歴史空間~(岩手県:盛岡市、奥州市、矢巾町、秋田県:秋田市、大仙市)
- 金花咲くみちのく山 ~1,300年の黄金物語~(宮城県:涌谷町、気仙沼市、岩手県:平泉町・陸前高田市)
- ハタハタ来たどー!! -神の魚「鰰(ハタハタ)」と秋田の人々の物語-(秋田県:男鹿市、にかほ市、八峰町)
- 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~(山形県:酒田市、北海道:函館市、松前町、青森県:鰺ヶ沢町、深浦町、秋田県:秋田市、新潟県:新潟市、長岡市、石川県:加賀市、福井県敦賀市・南越前町)
- 武士が興した米沢織の里 日本有数の豪雪地 米沢(山形県:米沢市、川西町)
- サムライゆかりのシルク 日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡へ(山形県:鶴岡市)
- 田中正造翁が問う「真の文明」によって守られるヨシ原/渡良瀬遊水地("栃木県:栃木市、小山市、野木町、茨城県:古河市、群馬県:板倉町、埼玉県:加須市")
- 煉瓦窯が薫る宿場町 ~煉瓦窯と日光街道古河宿野木宿・中山道深谷宿~("栃木県:野木町、埼玉県:深谷市、茨城県:古河市")
- 「拓け!那須野が原」 ~華族農場から始まる100年の物語~(栃木県:那須塩原市、矢板市、大田原市、那須町)
- 手作りの生活文化が花開く 民藝運動の聖地 ましこ(栃木県:益子町)
- 和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田(埼玉県:行田市)
- "「知恵伊豆」のレガシー 武蔵野の景観を一変させた川越藩主・松平伊豆守信綱"(埼玉県:川越市、新座市、三芳町)
- 城下町川越のモダニズム~「あたらしものずき」川越人が生み出したもの~(埼玉県:川越市)
- 房総の「海の幸」文化 -漁・食・祭と世界一の貝塚群-("千葉県:千葉市、野田市、流山市、松戸市、浦安市、市川市、船橋市、習志野市、市原市、袖ケ浦市、木更津市、君津市、富津市、鋸南町、南房総市、館山市、鴨川市、勝浦市、御宿町、大多喜町、いすみ市、一宮町、長生村、白子町、大網白里市、九十九里町、山武市、横芝光町、匝瑳市、旭市、銚子市")
- 私を古代に連れてって -フリーウェイが誘う1,300年の武蔵国物語(東京都:国分寺市、府中市)
- 江戸時代から続く「置き薬」のまち:越中富山と肥前田代("富山県:富山市、高岡市、滑川市、立山町、佐賀県:鳥栖市、基山町")
- 日本一の木彫刻のまち「井波」 ~宮大工のノミから生まれた最高峰の木彫芸術・井波彫刻~(富山県:南砺市)
- 日本の湯治と轆轤工芸のまち山中 ~「奥の細道」と山中芭蕉の旅~(石川県:加賀市)
- 山峡の盆地に浮かぶ城下町 ~戦国の基盤都市 越前大野が育んだ400年~(福井県:大野市)
- 工房群に美技ひしめくまち-越前(福井県:越前町、鯖江市、越前市)
- 白山に育まれた禅文化 -修行のみち・感謝のみち-(福井県:永平寺町、勝山市)
- 時空を超えた都市に出会う旅 ~中世・戦国の巨大都市物語 越前・福井~(福井県:福井市、勝山市)
- 葡萄畑とワイナリーが織りなす景観-日本最初のワインづくりの地 甲州-("山梨県:甲府市、山梨市、笛吹市、甲州市")
- 戦国武将 武田信玄の伝説("山梨県:甲府市、山梨市、韮崎市、南アルプス市、甲斐市、笛吹市、甲州市、市川三郷町、見延町")
- 星降る中部高地の縄文世界-ヴィーナスと出会い黒曜石鉱山を登る-("山梨県:甲府市、北杜市、韮崎市、南アルプス市、笛吹市、甲州市、長野県:茅野市、富士見町、原村、諏訪市、岡谷市、下諏訪町、長和町、川上村")
- 月の都 千曲(長野県:千曲市)
- 信州安曇野・北アルプスに抱かれた心安らぐ道祖神の里(長野県:安曇野市、松本市、大町市、池田町、松川村)
- 唱歌のふるさと山国信州の風景と近代学校遺産群(長野県:長野市、松本市、伊那市、佐久市、坂城町、飯田市、須坂市、小諸市、中野市、飯山市、千曲市、東御市、高森町、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、栄村)
- 日本刀が息づく街 ~関・瀬戸内~(岐阜県:関市、岡山県:瀬戸内市)
- 美濃和紙と清流が育んだ原風景 ~1300年の営みとその思想~(岐阜県:美濃市)
- 日本の近代化を支えた土管とタイル(愛知県:常滑市、犬山市、名古屋市)
- 木造天守が育んだ城下町文化が今も残るまち -犬山-(愛知県:犬山市)
- 「匠の技」が紡ぐ石都岡崎 ~モノトーンの造形文化(愛知県:岡崎市)
- 幾何学模様に出合えるまち 陶都瀬戸(愛知県:瀬戸市)
- 「水がつなぐ醸造のまち」~知多半島 半田・武豊・常滑~(愛知県:半田市、常滑市、武豊町)
- “日本の城”の幕開け 織田信長の城づくり("愛知県:清須市、小牧市、岐阜県:岐阜市、滋賀県:近江八幡市")
- 忍びの里 伊賀・甲賀 -リアル忍者を求めて-(滋賀県:甲賀市、三重県:伊賀市)
- 碁盤目の町割りが賑わいをもたらす最古級の近世城下町・長浜(滋賀県:長浜市)
- 300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊(京都府:宮津市、京丹後市、与謝野町、伊根町)
- 保津川・嵐山 -保津川の急流を船が下り、峡谷を列車が走る-(京都府:亀岡市、京都市)
- 大阪池田 ものづくりの機運に育まれた事始めのまち(大阪府:池田市)
- 巨大古墳のあるまち“ふじいでら” -土師氏の知恵と技術が遺した風景-(大阪府:藤井寺市)
- 『大坂夏の陣』に語り継がれる現代大阪(大阪府:大阪市、堺市、交野市、八尾市、柏原市、東大阪市、松原市、羽曳野市、藤井寺市・泉佐野市)
- 摂津・河内に生き続ける楠公さん ~中世のサムライヒーローが遺した聖地を巡る旅~(大阪府:河内長野市、四條畷市、島本町、千早赤阪村、富田林市、兵庫県:神戸市)
- 1400年に渡る悠久の歴史を伝える「最古の国道」 ~竹内街道・横大路(大道)~(大阪府:大阪市、堺市、松原市、羽曳野市、太子町、奈良県:葛城市、大和高田市、橿原市、桜井市、明日香村)
- 恋人たちの聖地巡礼 ~結びのまち高砂~(兵庫県:高砂市)
- 播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道 ~資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍~(兵庫県:朝来市、姫路市、福崎町、市川町、神河町、養父市)
- ヤマトタケルが愛した「国のまほろば」(奈良県:桜井市、天理市)
- 薬草木の花咲く都 奈良 ~薬草木からの贈り物~(奈良県:奈良市、大和高田市、大和郡山市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、葛城市、宇陀市、斑鳩町、高取町、明日香村、河合町、吉野町、下市町、天川村)
- 「太子道」にたどる“日本のスーパースター”聖徳太子の風景(奈良県:明日香村、橿原市、田原本町、三宅町、川西町、安堵町、斑鳩町、王寺町、香芝市、大阪府:太子町)
- 絶景の宝庫 和歌の浦(和歌山県:和歌山市、海南市)
- 「最初の一滴」醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅(和歌山県:湯浅町)
- 砂丘の国に生き続ける霊獣 ~幸福を導く麒麟獅子舞~(鳥取県:鳥取市、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町、兵庫県:香美町、新温泉町)
- 日が沈む聖地出雲 ~神が創り出した地の夕日を巡る~(島根県:出雲市)
- 一輪の綿花から始まる倉敷物語 ~和と洋が織りなす繊維のまち~(岡山県:倉敷市)
- 瀬戸内海の海上交通とともに繁栄した古代吉備王国の王の遺産(岡山県:岡山市、倉敷市、総社市、赤磐市)
- きっと恋する六古窯 -日本生まれ日本育ちのやきもの産地-(岡山県:備前市、福井県:越前町、愛知県:瀬戸市、常滑市、滋賀県:甲賀市、兵庫県:篠山市)
- 赤米の郷 ~神宿る山・森・神社と伝え継がれた最古の米~(岡山県:総社市、長崎県:対馬市、鹿児島県:南種子町)
- “三本の矢”の教えがいきづく、毛利一族のふるさと ~広島・三つのまちの絆~(広島県:三原市、安芸高田市、北広島町)
- 石見銀を運んだ道 -“舞う” “祈る” “おののく”(広島県:三次市、府中市、世羅町、尾道市、島根県:大田市、飯南町、美郷町)
- 古代「防府」・中世「山口」・近世「萩」から幕末維新につながる都市遺産群 ~自分の足で巡る時間旅行の道『萩往還』~(山口県:萩市、山口市、防府市)
- 「藍のふるさと ~日本の染織文化を支えた吉野川中下流域」(徳島県:藍住町、徳島市、吉野川市、阿波市、美馬市、石井町、北島町、板野町)
- 「動と静」圧巻の鳴門 ~「二つの海」が織りなす物語~(徳島県:鳴門市、兵庫県:南あわじ市)
- 木蝋にかけた200年の物語 -大洲と内子に受け継がれる町並みと先人の営み-(愛媛県:大州市、内子町)
- 森林鉄道から日本一のゆずロードへ -ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化-(高知県:安田町、奈半利町、田野町、北川村、馬路村)
- 関門“ノスタルジック”海峡 ~時の停車場、近代化の記憶~(福岡県:北九州市、山口県下関市)
- 防人のまなざし -日本最古の防衛遺産・古代山城からみた風景-(福岡県:筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、宇美町、佐賀県:基山町、長崎県:対馬市)
- 長崎街道シュガーロード ~スィーツの旅~(長崎県:長崎市、諫早市、大村市、佐賀県:嬉野市、小城市、佐賀市、福岡県:飯塚市、北九州市)
- 米作り、二千年にわたる大地の記憶 ~菊池川流域「今昔『水稲』物語」~(熊本県:山鹿市、玉名市、菊池市、和水町)
- 鬼が仏となった里「くにさき」 ~神・仏・人が1300年で紡いだ六郷満山の密教文化~(大分県:豊後高田市、国東市)
- やばけい遊覧 ~大地に描いた山水絵巻の道をゆく(大分県:中津市、玖珠町)
- 石と水と暮らしの造形 ~日本的情感を育んだ美しき景観群~(大分県:竹田市)
- キリシタン・南蛮文化が花開いた先駆けの地「豊後おおいた」(大分県:大分市、国東市、日出町、臼杵市、津久見市、竹田市、由布市)
- 奥日向の桃源郷 九州の奥山にひっそりとたたずむ桃源郷(宮崎県:西都市、西米良村)
- 日向飫肥は杉で名高い城下町 ~「日向弁甲」で栄えた城下町飫肥と港町油津~(宮崎県:日南市)
- カワイイ神様「田の神さぁ」のいる風景(宮崎県:えびの市、小林市、高原町、都城市、鹿児島県:湧水町)
- 景観と伝統が織りなす琉球の情景-中城グスクと勝連グスクが残したもの(沖縄県:うるま市、北中城村、中城村)
これで日本遺産は計54件になりましたが、文化庁は2020年までに100件程度まで増やす予定だということです。
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