4月14~16日、東南アジアでは旧正月を迎えました。
タイではソンクラーン、ラオスではピーマイラオ、ミャンマーではダジャン、そしてぼくがいまいるカンボジアではチョール・チュナム・トメイ(サンクランタ。クメール正月)と呼ばれています。
こちらでも新暦の1月1日は祝日でイベント等も行われていますが、日本の大晦日や正月のように伝統行事が目白押しで、子供や若者たちが大騒ぎするのはなんといっても旧正月です。
ソンクラーンは特に「水掛け祭」として有名ですね。
タイ・チェンマイの水掛けが特に有名ですが、タイだけでなく上に書いた国々なら旧正月の水掛けはどこでも普通に見られる光景です。
道路には水鉄砲やバケツを装備した人々がズラリと並び、道行く車やバイク・タクシー・トゥクトゥクを無差別に襲います。
この日に移動する旅行者は荷物がビショ濡れになってしまうということで、多くの旅行者は移動を控えるようにしています。
ただし、僧には掛けませんし、本気でイヤがる人はある程度配慮してもらえます。
やっかいなのは、すさまじい水圧の業務用ホースを構えている人や、キンキンに冷やした氷水を充填している人、色水や粉水・粉を掛けてくる人たちです。
氷水は心臓が縮み上がりますし、色が落ちないことも多いので、それなりの覚悟をして出掛ける必要があります。
最近は過激な高圧水鉄砲や水着同然で参加する人も多いので、規制が敷かれはじめています。
今回のぼくの目的はアンコール・ワットと、アンコール・トムのバイヨン寺院のライトアップです。
普段アンコールではライトアップは行われていませんが、数年前からクメール正月の恒例行事となったようです。
そのままでも大好きな遺跡なので「いつか見たい!」と思っていてようやく実現しました。
今年のライトアップは14~16日にかけて行われました。
普段はチケットを提示しなければ入れない遺跡エリアも、17:30以降、無料で解放されます。
いくつか写真を掲載しましょう。
まずはアンコール・ワットです。
こちらは濠の手前までしか入れず、遺跡の中は僧以外は非公開となっていましたが、とても美しい姿を堪能できました。
ライトは日によって少し色が違っていました。
続いてアンコール・トムのバイヨン寺院です。
こちらが本当に素晴らしかった!
観世音菩薩が四面に刻まれた四面仏顔塔で有名ですが、ただでさえ荘厳で神々しい空気に覆われている遺跡がライトアップされてすさまじい空気感を漂わせていました。
まだ知られていないのかほとんど観光客はいませんでしたから、静寂の中で不思議な空間を堪能させていただきました。
これらの遺跡の周辺はイベント会場となっていて、野外美術館や博物館、伝統芸能や舞踊の公演から一般のコンサート、屋台街まで、多くの方々がクメール正月を楽しんでいました。
今年度はこちらのブログをもう少し充実させていきたいと思っています。
以前もそんなことを言っていましたし、前回の記事が2年近く前でこう言うのもナンですが……。
楽しみながらがんばります。
それでは、また1年、よろしくお願いいたします。
長谷川大
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