ある大学の取材をしていてハチミツをいただきました。
これがすばらしかったのです。
実は家には別の大学のハチミツもあったりします。
これとまったく趣が違ってね。
前者のハチミツ作りは昨年はじめたばかり。
ハチが集めてくるミツもその辺の野花のもの。
フタを開ける途端にあふれる田んぼや畑や堤防の香り。
田んぼ一面に咲いたレンゲとか、堤防に咲き乱れるタンポポとか、そんな香りが部屋中に広がっていくのです。
一方後者のハチミツはほとんどプロのもの。
すばらしい糖度。
幾重にも重なり合う香り。
味わいも極めて重厚です。
前者がシングルモルト・ウイスキーだとしたら、後者はブレンデッド・ウイスキー。
前者が新酒・ヌーボーだとしたら後者は古酒・熟成酒。
土地土地の姿=テロワールや、季節季節の色=旬を感じさせてくれるのは前者ですが、尖った個性を削ぎ取って味と香りを追求したのが後者です。
味わいはそれぞれ。
いやー、ハチミツって楽しい
たとえば菜の花畑で採れるハチミツは当然菜の花の香りがします。
柿の花が咲き乱れる山で採れたハチミツは当然柿の香りがします。
ハチミツの旬=花咲く頃。
なのでいまは旬でもなんでもありません。
ってか、いま咲く花を集めて畑を作り、冬眠していないミツバチを集めて放てば旬のハチミツができるのかもしれませんが……さすがに12月じゃ無理ですよね。
アフリカとか南米とかでバスや電車に乗っていると、よくハチミツの巣箱が仕掛けてあるのを見かけました。
あっちの花の強烈な香りがするんだろうなー。
世界中回っておいしいハチミツを作るってのも楽しそう。
あ、いいね。
海外で養蜂農家やろうかな。
ってか、誰か一緒にやんね?