世界遺産写真館4.グラナダのアルハンブラ宮殿1(スペイン)
今回はスペインの世界遺産「グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン地区」の写真を前後編に分けて掲載します。
ぼくの中ではこの世界遺産、イスラム建築の最高峰のひとつです。
イスラム建築の特徴はその装飾性にあります。
多くの宗教建築では神や仏や楽園の様子を絵や像にして飾るものですが、イスラム教では偶像崇拝が禁じられているためそれができません。
そこで草花や幾何学図形・アラビア文字などを複雑に絡み合わせて楽園のイメージを表現しました。
「美」で神の世界を代弁していると言えるかもしれません。
こうしたイスラム文様アラベスクは芸術的成果であるだけでなく、数学的成果でもあったります。
中世まで中東は芸術・科学に関して世界トップを走っており、この知識を逆輸入して西欧でルネサンスが成立したくらいです。
こうしたイスラム美術は中東各地で花開きましたが、後ウマイヤ朝がイベリア半島に成立すると群雄割拠する中東を避けてこの地に待避する芸術家・建築家が増加しました。
イベリア半島にはもともとキリスト教が伝わっていましたし、キリスト教国も少なくなかったことからキリスト教美術も加わって世界でも稀に見る芸術文化を生み出したのです。
その成果をご覧ください。
今回はアルハンブラ宮殿のハイライト、ナスル朝宮殿を紹介します。
■世界遺産データ
グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン地区
Alhambra, Generalife and Albayzin, Granada
国名:スペイン
登録年と登録基準:1984年、1994年、文化遺産(i)(iii)(iv)
[関連サイト]
[著作権について]
- 写真の無断転載を禁じます(まとめサイトへの写真掲載もお断りします)
- 写真にはすべて複数の透かしを入れております
- 無断使用については有力写真スタジオの数倍額を請求いたします
* * *