2016年、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
このところ中国南部、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイなどを回りながら記事を更新しています。
いまぼくがいるのはカンボジアのシェムリアップ。
世界遺産「アンコール」や「プレア・ヴィヒア寺院」観光の起点となる町です。
ここからは国際バスでタイ、ラオス、ベトナムに出ることができるのでとても便利なのです。
こちらはプレア・ヴィヒアから見た絶景です。
本当に美しい!
古来、この辺りの人々はこの景色を「神の視点」として敬ってきたようで、ヒンドゥー教や仏教がこの地に至る以前から聖地として祀られていました。
そしてヒンドゥー教が伝えられると9世紀に寺院が建設されたわけですが、他の寺院が方角を強く意識しているのに対し、この寺院は方角を無視してこの景色に至るラインに沿って一直線にデザインされました。
山を一直線に登っていくと5つの塔門があり、塔門をくぐるごとに標高が上がります。
最後の塔門をくぐるとその先はサンクチュアリと呼ばれる聖域で、中央には仏像を供えた祠堂が祀られています。
この絶景はさらにその先、サンクチュアリの向こうに突然開けます。
なんというレイアウト!
絶景はまさに神の視点であり、この世界です。
寺院をまっすぐたどって神に至ったその先にこの世界が現れるのです。
アートマンとブラフマンの合一、 梵我一如、すなわちニルヴァーナ。
こうしてこの遺跡はぼくがもっとも愛する世界遺産のひとつになりました。
さて。
今年の抱負を少し。
まずは本Webサイトの今後です。
前回ブログの再会を宣言しましたが、それ以降4か月にわたって更新しておりませんでした。
今年はちゃんと更新します。
そして "TRAVEL" カテゴリーと旅行術と "LOGIC" カテゴリーの哲学を再編します。
ぼく自身の予定です。
今年はまた世界をいろいろ訪ねてみたいと思っています。
まず狙っているのは中国西部から中央アジア、コーカサス地方を抜けてトルコに至るシルクロード横断です。
この辺りの土地は中国やインド、ヨーロッパやトルコ、メソポタミアやエジプトの陰に隠れてあまり注目されていないようですが、それらの土地をつないだ極めておもしろい場所です。
ワクワクするな~!
スポンサーでもついたらもっとワクワクするんですけどね。
本当、ワクワクします。
子供の頃、明日が待ちきれなくて眠れなくて、でも力尽きて眠りに落ちる……
今年はあんなワクワクした時間を取り戻したい。
そう考えています。
2016年、みなさまもよいお年をすごされることを祈ります。
すべての個人が幸せでありますように!
Dai Hasegawa, Siem Reap@Cambodia
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